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三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

不都合な真実

「不都合な真実」ーこの本を去年初めて手に取った時の
衝撃はすざましいものがありました。

~~~~以下「不都合な真実より~~~~~~

「輝く山」という名前を持つアフリカの最高峰キリマンジャロから、
その輝きの元の氷河が消える。

キリマンジャロは一例で、世界の氷河は年々後退している。

世界中の熱帯低気圧が巨大化して
被害が大きくなっている。

世界第4位のアラル海と第6位のチャド湖
この二つの湖はなんと消えかかっている。

融け始めた永久凍土と
南極・北極・グリーンランド。

それらがすべて人間の経済活動に伴なう
CO2排出に起因して、地球が温暖化している。

現在がここ65万年で最も大気中の
CO2濃度が高いのである

このままでは、人類のみならず
地球の生態系に大きな影響を与える。

地球の温暖化による危機を
どうにかしなければならない。

そのためにはCO2の削減を!

~~~~~以上「不都合な真実より」~~~~~~~~

映画が存在することは知っていましたが、
見る機会はありませんでした。

ぜひ一度見たい!

そう思って期待して行った上映会でした。

期待していたのは、温暖化の危機の映像です。
しかし、「不都合な真実」の本以上の
映像はありませんでした。

一方かなり気になる点がありました。

私は「不都合な真実」以降にも何冊か
温暖化についての本を読んでいます。

温暖化に対する知識も増えたため
そう感じたのかも知れません。

温暖化により消えかかっているはずのチャド湖は
最深部が7メートルしかなく雨季と乾季では
大きさが2倍も違いここ1000年の間に六回も
干上がっています。

また南極やグリーンランドは
平均2000メートル以上ともいわれる氷に
覆われた大陸です。

ちなみに、この二つの氷の固まりが、
なんと世界中の河川・淡水湖の
200倍以上の水を蓄えています。

それが日本の冬より寒いと思われる
多少南極やグリーンランドで融けたところで・・・

そもそも、CO2の観測データーは50年、
気温は100年程度しかありません。

それ以前はあくまでも推測値です。
それをあたかも観測データーに準じて取り扱うのは
どうでしょうか?

ちなみに、ここ50年の観測データーだけを取れば、
実はCO2と気温上昇は比例していません。

さらに二酸化炭素についても、気温についても
ゴア氏は現在が歴史上最も高いように語っていますが、

恐竜がいた時代は、現在より数倍のCO2濃度で
気温も高く、北極で23度もあったという学者までいます。

それ以前に、CO2は温室効果ガスの一部に過ぎませんし、
地球の気温の変化には、温室効果ガスよりも
太陽の活動の変化の方がはるかに
大きいともいわれています。

もう一つは経済発展を遂げながら、
CO2を削減できるという幻想です。

この映画はあくまで、アメリカに向けて作られています。
省エネが進んでいないアメリカでは、
現在のところ、CO2を削減しながら、
経済発展を遂げることが可能でしょう。

しかし、遠くない将来に破綻するのは必死です。

なぜなら、ゴア氏がモデルとしている優等生の国が
「CO2を削減しながらの経済発展」を
放棄しかかっているからです。

ちなみに、その国こそが日本です。

日本は1990年代半ばから、
ほとんどCO2排出量を維持しながら
経済発展をしてきています。
しかし、皆さんがご存知の通りです。

この映画は政治家ゴア氏が
自分の政策をアピールするために作ったと
考えれば気になる点も止むを得ないと思われます。

つい、批判するような形で書いてしまいましたが、
それらの問題点を割り引いても環境問題に
一石を投じた社会に影響を与えた点では
高く評価したいところです。

見たことのない人には
ぜひ一度見て欲しいところです。

さて、温暖化は一つの問題にすぎません。
それ以上に問題なのは
人間の環境に与える影響です。

まず、先進国の経済発展は、世界中の発展途上国の
貧しい人々を搾取する形で成立しています。

しかし、もし、世界のすべての国が先進国並みの生活をしたら、
世界は破綻することでしょう。

CO2を削減して、温暖化を停めたとしても
全く問題は解決しないのです。

ゴア氏も「指摘しているように、
人口は爆発的に増加しています。

果たして、地球は莫大な数の人類を
許容するだけの余裕があるんでしょうか?

問題の解決が不可能に思えてきます。

この問題は仏道修行に似ています。

仏道も修行を行なったからといって
必ずしも悟りを得られるわけではありません。
しかし、しなければ何も変わりません。

環境悪化を防げるか?

行動を起こしたからといって、
状況が好転する保障はありません。

しかし、何も行動を起こさなければ
状況は変わりません。

地球は人間の物ではないのです。

少しでも環境にやさしい生活を目指したいと思います。

私が思いついた対策はこんなところです。

1.、使えるものは何度も使い、修理したら使えるものは
  買い換える前に修理して使う。

2、自然に還らないゴミになるようなものは極力買わない。

3、歩き、自転車を活用して、公共交通機関に乗る。

4、「リサイクル」より「リユース(再利用)」を

5、たくさんの木を植える。
 ただ、なるべく苗を買わないで挿し木・種などで増やす。

6、コンクリート、舗装をなるべくしない。
 できたら、剥がして土に返す。

6、野菜の種は取っておいて、土に撒く。

7、夜は早く寝る(電気の節約)

8、政治に関心を持ち、経済優先の政治家には投票しない。


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